カテーテルなんて怖くない!

~不安に寄り添う、ひとつの声~

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はじめての異変〜めまいから始まった私の物語〜

めまいの裏に潜んでいたもの

2024年4月8日。
それは、いつもと変わらない仕事中に突然やってきました。

「ふらっ」と軽いめまい。
私はこれまで、立ちくらみすら経験したことがありません。だからこそ、「これは少しおかしい」と感じました。

たまに血圧が低いときに感じる“ふわふわ感”かと思っていましたが、様子が違います。
席を立つものの、真っ直ぐ歩くことができず、
グラングランと回る。

早退を決意し、定時より1時間早く会社を出ました。地下鉄の階段は手すりに掴まらないと怖くて降りられません。

体調はどんどん悪化。
これはまずいと思い、夜遅くまで診察している「めまい専門」の耳鼻咽喉科を受診しました。
検査の結果は「異常なし」。
それでも私は、まっすぐ歩けず、嘔吐までしていたのです。

家に着く頃にはソファーに座ることすら難しく、ベッドに横になり、処方されたお薬を飲んで様子を見ました。

翌朝、近所のクリニックに駆け込み、点滴を打ち、しばらく休ませてもらいましたが、やはり症状は改善せず……。
「これはただのめまいじゃない」――そう確信し、脳神経外科へ。

MRIや血液検査はもちろん、様々な検査をしました。
そして、そこで思いがけない事実を告げられました。

「脳動脈瘤があるよ」

思いもしなかった診断。
「直接のめまいの原因ではないけれど、これは治療した方がいい大きさです。」
そう言われ、私は静かに大きな岐路に立たされたのです。