伝えるチカラ
診察や手術の前後で、医師や看護師の方に自分の体調を的確に伝えるのは、案外難しいものです。
私はアナウンサーとして「伝える」ことを仕事にしてきましたが、医療の現場では特に「正確で簡潔に伝える」ことの重要性を強く実感しました。
ここでは、伝えるための3つの基本をご紹介します。
伝えるための3つの基本
①主訴は最初に伝える
→「○○が(△△のように)痛いです」と最初に要点を端的に伝えましょう。
②時間軸で話す
→「昨日から」「今朝から」「食後に」など、いつ・どう変化したかを整理して伝えることが大切です。
③比較や例を使う
→「ズキズキ」「チクチク」「重たい感じ」など具体的な言葉で表現することで理解が深まります。
言葉にするのは難しく感じるかもしれませんが、この3つを意識して伝えれば、あとは医療スタッフの方が必要なことを丁寧に掘り下げてくれます。
たとえば…
「頭が痛いです。」
「今朝起きた時は重たい感じで、今はズキズキした痛みが続いています。」
こんなふうにシンプルに伝えてみてください。きっと伝わりますよ。
私が医師に伝えるときに意識していたこと
診察の時間は意外と短いですよね。
私は次の2つも意識していました。
①事前にスマホのメモに書いておく
診察室って非日常的な空間だから、緊張してしまいがち。メモしておけば言い忘れてしまうのを防げます。
②1分で話せるように練習しておく
長々と話すと大切なポイントがぼやけてしまうことも。短くても十分に伝わるので、簡潔に話せる練習をおすすめします。1分でもかなりの情報量を伝えられますよ。
良かったら「伝えるための3つの基本」をベースに一度声に出して伝える練習をしてみてくださいね。