カテーテルなんて怖くない!

~不安に寄り添う、ひとつの声~

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選択の扉の前で ー 私を支えた医師との出会い

告げられた名前、脳動脈瘤

「脳動脈瘤」
そう告げられたのは、ある日ふと感じためまいがきっかけでした。

初めてのめまいに戸惑いながら近くの脳神経外科を受診したところ、検査の結果、「治療が必要な大きさの脳動脈瘤がある」と告げられました。

めまいの原因は脳動脈瘤ではないと説明されましたが、偶然見つかった“まだ破れていない”脳動脈瘤は、放置できないものでした。

症状もないまま偶然見つかった“まだ破れていないこぶ”。
すぐに紹介状を受け取り、大きな病院での検査と治療方針の相談が始まりました。

信頼という灯り 〜治療への一歩を照らす人〜

担当してくださったのは、若くて穏やかで、どこか安心感のある先生。
初対面にもかかわらず、私の話にじっくり耳を傾け、落ち着いた声でわかりやすく丁寧に脳動脈瘤について説明してくれました。
「この先生と一緒なら、大丈夫かもしれない」——そんな直感のような思いが、胸の奥にふっと芽生えたのを覚えています。
「治療していきましょう」
そのひと言に、背中をそっと押されたような気がしました。

「このまま放っておいても、今すぐ破裂するわけではありません」
「手術は今すぐでなくても大丈夫。焦らず、ゆっくり考えていきましょう」
そう言ってもらえたことで、少し肩の力が抜けた反面、「いずれは選ばなくてはならない」という現実が、心の奥でじわりと広がり始めました。
治療するのか、このまま経過観察とするのか——
選ぶのは、自分自身。
目の前に現れた“選択の扉”。
そして、信頼できる医師との出会いが、治療への道を照らす第一歩となったのです。